更新しました。

「満ちるもの。」最終話UPしました。

読んで下さる方の中に歴史好きな方、もしくは

歴史上の武将に詳しい方がいらっしゃったなら、

疑問をお持ちだと思います。

このお話、多聞さんは29歳、露草は25歳の設定となってまして、

通説よりも多聞さんは10歳若い。

その解説（っていうか、言い訳）をさせて下さい。

お話を書くにあたって、多聞さんについて出来る範囲の中ですが

細かくいろいろ調べて、人物像を練っていく過程で。

この方、ホント男前な方だなあと、惚れ込みました。

戦術が荒っぽいので無頼感な野武士の棟梁、

みたいな扱いをされてたりしますが、

それだけではなかったようです。

その辺りの詳しいことはお話の中にも書きました。

んで。

惚れ込んで調べるほほどに、生き様に惹かれるほどに、

年齢のイメージが合わなくなりまして。

彼は享年42歳。現代でいうなら50後半から60歳くらいにあたるでしょうか。

そのくらいのお年の方でも、もの凄く若い方は多いですが、

当時は、ねえ…

「人生五十年　下天の内をくらぶれば、夢幻のごとくなり」
（幸若舞「敦盛」より）

と信長が舞うより250年も前のお話ですから、

かなり老いがきていた可能性は、あります。

「そんなじいちゃんだったのかい？　それはそれで嫌いじゃあないけど」

と更に調べていくと。

実は多聞さん、生年がはっきりしていないことが判明しまして。

「言い伝え」として残っているけれど、信憑性の高い歴史的資料としては

残ってない、という訳でして。

そういう事情で「10歳若い多聞さん」が誕生しました。

「なんだかんだいっても、アンタの妄想じゃん」

と言われればそれまでです。(^^;)

ですが、妄想が無いとお話も生まれないので、

もしアナタが楽しく読むことができましたら、許して下さいませ。